未来の愛大生へ

2021.02.10
大学は入学後の選択肢の多さで選ぶ

石黒 聡士 准教授

●法文学部 人文社会学科 人文学履修コース
●地理学

 受験生の皆さんにとって大学入試というのは、人生の一大イベントのように感じている方も多いと思います。確かにどの大学に入るかというのは、その後の人生に大きな意味を持ちます。しかし私が強調したいのは、大学に入学した後にどのような学問を修めていくかということが、とても大切だということです。

 例えば私は現在、法文学部で地理学の教員をしていますが、大学は情報科学というコンピュータサイエンスを主に修学する分野に入学しました。そこでたまたま入ったゼミの指導教員が地理学の教員であったことから、地理学の面白さに気づき、それ以来コンピュータサイエンスのスキルを活用した地理学研究に従事するようになりました。

 もちろん、入学前から自分はこういった学問を修めたいとか、将来就きたい職業について明確な目的を持っている方は、それはそれでとても良いことだと思います。しかし高校生である今、明確な将来像を持っていないとしても問題ありません。大学に入学してから、様々な学問分野に触れ、自分の最も興味のある分野を選べば良いのです。もっと言えば、どの大学に進学するかは、さほど重要ではありません。入学してからの選択肢が多いほうが良いと思います。

 その意味では、現在私が教員をしている法文学部は、いわゆる文系学部でありながら、理系から文系まで実にさまざまな研究分野の教員が集まっており、入学後に自分の興味と照らして選ぶことができます。どのような学問分野があるか、ぜひ一度、法文学部のページを覗いてみてください。選択肢の多さに驚くと思います。

 今、仮に将来像を明確にイメージできないとしても、皆さんは焦る必要はありません。高校とは全く違う大学での学びに多く触れて、じっくり考えれば良いのです。

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